了解しましたは敬語?目上の人や先輩に使っていいか失礼どっち?
了解しましたは敬語になるのでしょうか?
了解しましたは目上の人や先輩に使っていい言葉なのか、それとも失礼にあたる言葉なのでしょうか?
ビジネスの場面での敬語(丁寧語、尊敬語、謙譲語)の正しい使い方にについて確認していきましょう。
よく、相手の要求に対して「了解しました」という言葉を使ってはいませんか?
特にビジネスの場面で、電話やメールでの返事で了解しましたという言葉を使う人は多いと思います。
しかし実は、了解しましたという言葉を間違って使っている人が結構多いのです!
ここでは了解しましたという言葉について見ていきたいと思います。
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目次
- 了解しましたは敬語なの?
- 了解しましたは目上の人や先輩に使っていい言葉なの?
- 了解しましたは失礼にあたる?
- まとめ
了解しましたは敬語なの?
了解しましたという言葉は了解したという言葉の「した」を「しました」に変えているため、敬語に当たります。
ただ、敬語といっても
- 丁寧語
- 尊敬語
- 謙譲語
了解しましたという言葉は、その中でも丁寧語に分類されます。
しかし、丁寧な言葉だからと言って、目上の人や取引先のお客様などに使用すると失礼に当たると感じる人もいるので注意が必要です。
例えば、まだまだ人間関係ができていない年上の人や年齢が大きく離れている年上の人などが、年下の人から「了解しました」と言われると、違和感を感じてしまうという人もいます。
了解しましたは目上の人や先輩に使っていい言葉なの?
了解しましたという言葉、頻繁に使っている人もいるのではないでしょうか。
特に了解しましたという言葉は敬語に当たるため、ついつい目上の人や先輩などにも何か頼まれたときや、伝えられた時に「了解しました」という返答をしている人も多いと思います。
しかしこの敬語の使い方、注意が必要です!
相手によっては「了解しました!」という返事を使い分けた方がいいでしょう。
了解しましたという言葉は確かに敬語ではあります。
しかし
- かなり目上の人や先輩など自分にとって立場が上の人
- お客様
- 仕事の取引先の相手(とくに年上の役職者の方)
もちろん上記の相手でも人間関係ができているなど、相手が不快に思わないという場合もあるでしょう!
しかし基本的には、上司などの上の人が目下の人や部下などに対して許可を与える意味で使う言葉となります。
そのため、目上の人が目下の人に了解しましたという言葉を使われると失礼にあたると感じてしまう人もいるので注意が必要です。
了解しましたの代わりに目上の人に使う言葉は?
目上の人や先輩に了解しましたという同じ意味合いの言葉を使う場合には、
- 「承知しました」
- 「かしこまりました」
という言葉があります。
もしも了解しましたという言葉を今まで使用していたのであれば、こちらの「承知しました」「かしこまりました」という敬語に直すようにしましょう!
目上の人との関係や性格で臨機応変に
目上の人との関係や性格で臨機応変に対応するというのも方法の1つです。
目上の人でも親しい間柄の人の場合には、逆に承知しましたなどという言葉は堅苦しく感じてしまうので、了解しましたという言葉を利用してもいいでしょう。
了解しましたは失礼にあたる?
了解しましたという言葉は、相手の言葉の内容を理解したという意味合いがあります。
つまり、了解しましたという言葉の中には、
- 相手を尊敬する
- 相手を立てる
その為、たとえ敬語だとしても目上の人や上司、先輩に使用すると失礼と感じてしまう相手もいるので注意が必要です。
目上の人が目下の人へ丁寧な言い方をする言葉としてはOK!
目上の人が目下の人へ、または上司が部下に丁寧な言い方をする言葉としては了解しましたという言葉を使用しても大丈夫です。
さらに、気心の知れた先輩などへの返答の場合にも了解しましたという言葉でも問題はないでしょう。
ただ、もう少し丁寧に言いたいという場合には、「了解いたしました」という言葉を使うともっといいと思いますよ。
まとめ
ビジネスの場面や、普段の生活でついつい使ってしまいがちな「了解しました」という言葉。
もちろん気心の知れた相手に丁寧に言う言葉としては間違えではありませんが、会社での上司や先輩、取引先やお客様に対して使用するのは間違いです。
その理由は、了解という言葉には相手を敬う言葉が一切含まれていないからです。
敬語というのはただ単に丁寧に言えばいいというものではありません。
たとえ丁寧でも「了解しました」のように使う相手によっては失礼にあたると感じてしまう言葉もあるという事を忘れないでくださいね。
敬語をきちんと使い分けてこそ、常識のある社会人といえるのではないでしょうか。
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